ゆるふわ系ザリガニの生存記録

ゆるふわ系ザリガニ(ヒト)が生きた証を残します。

セミと私

セミ

 

そういえば、もうセミの鳴き声がほとんど聞こえなくなったような気がする。

 

誰かが、「地面にひっくり返って死んでいるように見せかけて近付いたらジジジジ!っつって動き出すセミ」現象のことをセミファイナルと名付けていたが、天才だと思う。

 

実はうちのベランダに8月上旬頃からセミの死体が横たわっている。

雨風により知らないうちにいなくなっていますように、と祈って毎週見て見ぬふりをしてきた。

もう9月の中旬である。

 

自然は偉大だ。

土の上に死体があればそのうち土に還る。

アスファルトであっても、地面であればアリなどの虫がそれらを解体して持って帰ってくれる。

地面にあるセミの死体なんていうものは、いつの間にかなくなっているものだ。

 

一方、ベランダは地上数メートル上にあり、当然床はタイル的な何かでできている。

土の微生物君もいなければ、アリ様もやって来ない。

自然の摂理に断絶された場所であるにも関わらず、最も自然の摂理である生き物の死がそこにはある。

 

1ヶ月放置したこのセミの死体。今夜割り箸用いて地面に投げ捨てよう。

勇気を出して。勇気100%。