ゆるふわ系ザリガニの生存記録

ゆるふわ系ザリガニ(ヒト)が生きた証を残します。

冷静と情熱の間と私

子どもは風の子だったとしても気温が低いと寒さを感じる。

小学生も高学年になると、まさに負けてホッカイロを持って来ていた。

ミニサイズで貼り付けないタイプ。ひとつのホッカイロに女子が数人群がり、少しずつ手を温める。

 

そんなミニホッカイロが欲しくて、買ってみては思ったほど温かくなく、

これは安物だから暖まりが悪いに違いないと考えていた。ちゃんとした、ランプの魔人みたいな絵が書いてあるあのメーカーのものを買えば、きっと素晴らしいパフォーマンスを発揮するに違いない。

 

しかし私は現実を見る子どもだったので、お金を出すのは親である、何の根拠もなくランプの魔人のホッカイロを買えとは言えなかった。

 

 

それから20年前後。

冬のヨーロッパに行くため、満を辞してランプの魔人のホッカイロを購入する日が来た。

(それまでホッカイロが必要であると思ったことがない人生)

 

 

真冬のヨーロッパ 。

その寒空の下、

 

あの日、両親にランプの魔人のホッカイロを買い直せと言わなくて良かったと、心から思っていたーーー