デーツが好きだ。
干し柿みたいでねっとり美味しい。
2010年代初頭に中東に出かけて、お試しシーシャのお供に出されたドライデーツに感激して以来ずっと好きだ。
日本であまり買えない日が続いていたが、ある日突然スーパーでも見かけることになる。
それはスーパーフードブームのためだ。
道端姉妹が盛んにスーパーフードを食べていた記憶。
デーツは壮大な説明をされる。
コーランによると「神の与えた食べ物」である。
クレオパトラが愛食したといわれる。
美容効果抜群。美肌。美髪。アンチエイジング。便秘にも。
もう結構だ。
デーツを食らうのに理由なんか要らない。パトラがどれほど食べていようと関係ねえ。
ただうめえから、うめえから食らうのだ。
中東ではおっさんがシーシャのお供にコーヒーといただいていた。そんな塩梅の食べ物なのだ。
今、私がデーツを買うとなると「あの人アンチエイジングしようとしてる」などと思われる可能性が高い。
そのため、せっかくデーツがスーパーに売っていても尻込みして買えない。あと高い。何にも意味がない。
とにかく高い。