食べた。
赤身の肉食べた。
日本昔話には密かにトラウマがある。
耳なし芳一に泣かされたキッズは数知れぬだろう。
私も、何を隠そうその1人。
そしてまた、「雉も鳴かずば」もトラウマ作品である。
これを、憂鬱な第一、第三土曜の登校前に見る。どんな拷問なのか。
話はこうだ。
昔々あるところに、父と幼い娘が暮らしていました。
ある日娘は病気になってしまいます。娘は言います、あずきまんま食いてえ、と。
しかしながら、家庭は貧しくそんなものを買う余裕はありません。
しかし父はなんとしても娘にあずきまんまを食わしてやりたく、地元の庄屋的なところから盗んで来、あずきまんまを食わせてやります。
その結果、娘は回復。
そして調子に乗って手鞠の際に歌うのです。
「あずきまんま食べた」と。
それを聞いた村人あり。
場面変わって村の川が氾濫するってんでこの対策として人柱(生き埋め)用立て会議。
人柱の対象は罪人。
そう、ここで件の盗人、あずきとまんまを盗んだ男が捕らえられます。
特に奇跡も起きず、そのまま父は生き埋めとなり、娘はただ泣くのです。
ラストは撃たれたキジを抱えた成長した娘が「雉も鳴かずば撃たれまい」と言い、その後娘がどうなったのかわからないといったナレーションでお尻を出した子1等賞ーー。
普通に手鞠歌という存在が怖いし、あかいまんまとかいうワードにも狂気を感じる(赤飯ならまだしも)、生き埋めも怖いし、村人が大挙してあいつなら死んで良いと言い合う様も怖い。
物語の教訓は、口は災いの元とかそういったことだと思うが、それ以上にインパクトある恐怖が重なる為、全く入ってこない。
この気持ちで学校に行く身にもなって欲しい。あれこそR指定にすべきである。