首都圏に暮らしてン10年、文化の日に入場無料になる美術館、博物館があることを知らない人生であった。
普段行かないところに行く。
印刷の歴史を自ら知りに行く日がくるとは思わなかったが、しかし実際見てくるとこれは数百円払って見る価値しかないということがわかるので、なんだか申し訳ない気持ちになるのだ。
そして、期せずして、悪名高いナチスを改めて憎むことになろうとは。
ヒトラー、アーティストとして成功できなかった哀れな男。アーティストになれなかった男の、才能を認めなかった芸術界への復讐。
本来、彼はリーダーの器ではなかったのだ。
それは、文化の日。