国民的犯罪捜査ドラマといえば、何と言っても古畑任三郎だろう。異論は認める。
SMAPが出たりイチロー(現役の!)が出たり、犯人も恐ろしく豪華である。
様々な犯罪捜査ドラマに言えることであるが、間々、トリックまたはトリックを暴く根拠が雑なことがある。
★ネタバレ注意
犯人は山口智子
殺されるのは元師匠
トリック:
山口智子も参加する華道ショー実施中に、観客席の元師匠を殺害。
華道ショー実施中であり、また、出番がなくても彼女はモニタールームで華道ショーを見ているため、山口智子にはアリバイがある。(ことになっている。)
実際は、今泉君の出番の時に山口智子は猛ダッシュで観客席に殺しに行って達成している。
トリックを暴く根拠:
今泉君が出番の際に発した「今日はとってもヒヤシンス」というつまらないギャグを、山口智子が知らなかったから。
あのギャグを知らないということは、今泉君の出番を見ていない、つまりその時間アリバイがない証拠である。とのこと。
山口智子は参りましたとのこと。
いや、参るな。
沢山の参加者がいるので、細かい発言をいちいち覚えていない。
であるとか、
華道そのもを集中して見ていたので、副次的要素である発言は基本的にシャットアウトしている。
とか、
いくらでも理由が作れる。
おそらく、ガバ解決に納得する犯人というのは、結局のところきっと逮捕されたかったのだろう。
人間とは弱いものだ。
…とか言っとけばいい。
しかし、こういうガバ解決のおかげで、何人もの犯罪行為を検討している人間が「ああ、自分にはとても完全犯罪は無理だ」と考えを改める理由になっているのかもしれない。
最後に、私は古畑任三郎シリーズ大好きで全部見ていることを申し添えておきます。
愛ゆえに。