表題の件。
今は令和初頭であるが、平成初頭という時代と比べると人々の経済的なアゲアゲっぷりが全く異なる。平成の数年はバブル経済真っ只中。
人々はバブリーであった。
ボーナスで給料袋が立つ。
移動はタクシー。
愛車はシーマ。
説明会行くだけで内定。
ワンレンボディコンシャネルとグッチ。
クレヨンしんちゃんの元々の舞台はまさにこの時代である。
35歳、係長。春日部在住。
このバブルの時代の勝ち組35歳は、すでに高役職であり、都内に億ションを持っているのが当然だったのだろう。
だから、平凡な男、もしくはうだつの上がらない男として野原ひろしは存在していて、
時より発生する家族のピンチにはカッコいい姿を見せる、平凡な男なのにかっこいい一面があるのだということがマンガやアニメにおける野原ひろしのあり方であった。
現在はというと、
35歳で正社員、専業主婦の妻と子供2人をワンインカムで養い、首都圏に戸建ての家を持ち、マイカーも保有する甲斐性の持ち主であり、
さらに家族のピンチも救うパーフェクトな男であるとされている。
時代。時代なのだ。
東京世田谷に平屋の持ち家があるサザエさんの家が現在の価値観でいうと富豪であると同様に、時代なのだ。
なんだよ、野原ひろしの日本酒って。