いちじくなんて食い物は、昔の小説か、「無花果」と表記してちょっとした官能小説のタイトルでしかなかったはずだ。
世の中にはたくさんの美味しい果物がある。
そのなかで、あえていちじくを選ぶ意味はあるのだろうか。
どこを食べて良いのかあまりよく分からない、種なのかなんなのか、どこまでが皮なのか。
あと、イメージがザクロと被る。
美魔女が食うやつ。
しりとりの「い」で後半つかうワード。
しかし近年、いちじくが存在感を増してきている。
まるでイチゴやみかんのように、スーパーに置いてあるのだ。
まるで、桃や巨峰のように、季節限定スイーツとしていちじくがラインナップされるのだ。
いちじくはサラダにしても美味しい。
フルーツのサラダ?クソ喰らえ!ノン。偏見はやめよう。
しょっぱいドレッシングがマッチする、熟したいちじくのトロトロの食感と甘さ。これはむしろサラダが最強かもしれない。これは完熟バナナじゃなし得ない味だ。
食感の点で、梨やグレープフルーツなどのサラダよりもドレッシングとの相性が良い。
今年は天候の影響で、いちじくが大変甘い出来らしい。
夏と秋にそれぞれ最盛期を迎える品種があり、秋の品種も実に楽しみなのである。