雰囲気しか知らないものではあったがデザフェス。ここには食べ物も売っているという。
絵、グッズなどイラストやアートのようなデザイン商品のための展示販売会だと思っていたので、これは意外。そしてそのような空間で販売される食べ物に気軽に手を出せる感覚も意外である。
食べ物で、手作り〇〇は歓迎されがちであるが、
私は太古の昔から手作り〇〇を信用していない。
衛生上の安全基準をクリアした清潔な工場で生産している〇〇、の方が信用できるという人としてはそこそこ嫌われるタイプである。
お弁当チェーン店などでも「お母さんの手作りおにぎり」のような大きいおにぎりが売られていたりするが、よほどコストパフォーマンスが良くなければ機械で生産されたと思われるきれいな三角形のおにぎりを買いたい。
だってその人知らないひとだ。
知らないひとの手作りおにぎりなんて得体がしれない。
「ヤムおばさんの手作り漬物」があったとする。
ヤムおばさんは8人の子どもを育て上げ、夫の両親や親族含めて18人家族の食事一切を切り盛りしていた料理上手のおばあさんだ。
彼女の作るウリの漬物がとても美味しい。
このウリの漬物を使って、特製の出汁をかけたお茶漬けがとても美味しい。
近所の人に振る舞っていたこのウリの漬物が評判を呼び、ついに全国に向けて商品化することになったのだ!
この時、ヤムおばさんの味のセンスは全く疑いようがない。18人家族の食事を一手に引き受けた主婦の味。問題ない。
でもヤムおばさんが、うっかり鼻っ面をポリポリした指でウリの漬物を直で触っていたとしたら?
少しオナラしていたとしたら?
ヤムおばさんの配合、レシピをそのままに衛生上の安全基準をクリアした工場で生産していてほしい。
機械はオナラしないのだ。